
糖尿病とは
糖尿病とは
あなたは糖尿病のリスクがある?簡単な質問に答えてリスクを知りましょう。
4つ以上当てはまる方は糖尿病の可能性があります。
医療機関への受診をお勧めします。
糖尿病とは、血糖値が慢性的に高くなってしまう病気で、糖が尿に漏れるため糖尿病と呼ばれています。
国民の5人に1人、40歳以上では3人に1人が糖尿病あるいは予備軍であり、まさに国民病と言えます。
血液中のブドウ糖の濃度のことです。
1日の血糖値の動きを見てみましょう。
正常(オレンジ線):食後の血糖値は120くらいまでしか上昇しません。
境界型(水色線):食後の血糖値は200くらいまで上昇しますがすぐに下ります。
糖尿病(赤線):食前から血糖値が高く、食後の血糖値は200以上に上昇し、下がりにくくなります。
血糖値が180以上になると、余分なブドウ糖が尿に漏れ出します。このとき、水分も一緒に体外に出てしまうため、尿の量が増え(多尿)、体が脱水状態になります。
これらの症状は、徐々に現れることもあれば、突然現れることもあります。
日本人の糖尿病の95%がこのタイプになります。この糖尿病は、もともと血糖値を下げるインスリンの分泌が少ない体質に、過食や運動不足、肥満などの生活習慣が加わることで、インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性)ために起こります。その結果、血糖値が異常に高くなるのが特徴です。特に40歳以降の方に多く見られます。
糖尿病の家系は糖尿病発症率は3倍高い。
両親のどちらかが糖尿病の場合、発症リスクは30〜40%、両親ともに糖尿病の場合は50〜70%に上がると言われています。
1型糖尿病は、膵臓のインスリンを分泌するβ細胞が破壊され、インスリンが分泌されなくなる状態です。遺伝的な素因や環境要因(ウイルス感染など)が原因となって、自分の体が誤って膵臓のβ細胞を攻撃し、破壊してしまいます。小児期から発症します。
1型糖尿病の治療には、インスリン注射が不可欠です。インスリン注射によって、不足しているインスリンを補い、血糖値をコントロールします。
1型糖尿病は、自己免疫疾患によって引き起こされる病気であり、インスリンが不足することで発症します。インスリン注射、食事療法、運動療法など、適切な治療と管理を行うことで、合併症を予防し、健康な生活を送ることができます。
インスリンポンプは、1型糖尿病などの患者さんが、インスリンを注射器で打つ代わりに、小さなポンプを使って皮下へ直接、持続的に注入する医療機器です。まるで人工の膵臓のように働き、血糖値をより細かくコントロールできるのが特徴です。
インスリンポンプは、小さなコンピューターとインスリンを貯蔵するリザーバー、そしてインスリンを体内に注入するための細いチューブで構成されています。このチューブは、皮膚の下に埋め込まれた小さなカテーテルにつながっており、そこからインスリンが少しずつ注入されます。
インスリンポンプを使用するには、医師や看護師からの丁寧な指導を受ける必要があります。血糖値を測りながら、ポンプの設定を調整し、インスリンの量や注入速度を決定します。
インスリンポンプは、1型糖尿病の治療において重要な役割を果たしています。しかし、すべての患者さんに合うわけではありません。医師とよく相談し、メリットとデメリットを理解した上で、治療法を選択することが大切です。
もし、インスリンポンプについてさらに詳しく知りたい場合は、医師や看護師、または糖尿病専門の医療機関にご相談ください。
妊娠糖尿病は妊娠中に初めて発見される血糖値がやや高い状態で、胎盤から分泌されるホルモンの影響でインスリンの働きが抑えられ(インスリン抵抗性)、血糖値が上がりやすくなります。その結果、胎盤を通して過剰なブドウ糖が胎児に渡り、胎児が過剰に発育したり、早産や低血糖などのリスクが高まることがあります。
妊娠糖尿病の危険因子には加齢、肥満、糖尿病の家族歴、尿糖陽性、巨大児出産の既往、妊娠中の過度な体重増加などが挙げられます。
妊娠糖尿病は、母親と赤ちゃんに様々な影響を及ぼす可能性があります。
妊娠糖尿病の診断には、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)という検査が行われます。この検査では、糖液を飲んだ後の血糖値の変化を測定し、妊娠糖尿病かどうかを判断します。
妊娠糖尿病の治療法としては、以下のものが挙げられます。
妊娠糖尿病のリスクを減らすためには、妊娠前から健康的な生活を送ることが重要です。
妊娠糖尿病は、早期発見と適切な治療によって、母親と赤ちゃんの健康を守ることができます。妊娠中に血糖値検査を受けることは非常に重要です。もし、妊娠糖尿病と診断された場合は、医師の指示に従い、治療を続けることが大切です。
初期には無症状です。
高血糖が続くと、喉の乾き、頻尿、疲労感、体重減少、視力の低下などが見られるようになります。詳しくはこちら
正常は食前血糖値100未満で食後血糖値140未満です。
糖尿病は食前血糖値126以上で食後血糖値200以上です。
糖尿病の完治は難しいですが、寛解する場合があります。
すなわち、食事、運動療法によって、薬を使わずに血糖値を正常範囲内に維持できる場合があります。
ウォーキングなどの有酸素運動が有効です。食後に行うことで血糖値の急上昇を防ぐことができます。
筋肉トレーニングを取り入れると、より効果的に血糖値を下げられます。
低糖質や低GI食材を使用したスイーツがおすすめです。例えば、低糖質のナッツ、豆腐、おから、低GI食材の寒天を使ったケーキやプリンなど。
また、エリスリトールやステビアといった血糖値への影響が少ない甘味料を使用すると血糖値への影響を抑えられます。
サプリメント | 作用 | HbA1c |
---|---|---|
α-リポ酸 | インスリンの感受性改善 | 0.5〜1.0%低下 |
ビタミンD | インスリン分泌、感受性改善 | 0.3〜0.5%改善 |
クロム | 空腹時血糖値10〜15%低下 | 0.5〜1.0%改善 |
亜鉛 | 空腹時血糖値5〜10%低下 | 0.3〜0.7%改善 |
マグネシウム | 空腹時血糖値5〜10%低下 | 0.3〜0.5%改善 |
食物繊維(水溶性) | 糖分の吸収を緩やかに | 0.3〜0.5%低下 |
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