2026年1月25日

血糖値を効率よく下げるために見直すべき4つの栄養素とは
「甘いものを控えているのに、血糖値が下がらない」
「薬を飲んでいるのに、ヘモグロビンA1cが良くならない」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
実は、糖尿病治療において「糖質(ガソリン)」を減らすことと同じくらい重要なのが、「糖を燃やすための栄養素(エンジンオイルや点火プラグ)」が足りているか、という視点です。
おおや内科・糖尿病・循環器クリニックでは、血液検査で患者さんの「栄養状態」を分析し、不足している栄養素を補うことで治療効果を高めています。
今回は、血糖コントロールに欠かせない「4大栄養素」について、その重要性をダイジェストでお伝えします。

① マグネシウム(Mg):インスリンの「スイッチ」を入れる
マグネシウムは、医学的に「天然のインスリン増強剤」と呼ばれます。
インスリンが細胞の扉を開いて血糖を取り込もうとする際、その「スイッチ役」となるのがマグネシウムです。これが不足していると、いくらインスリンが出ていても扉が開かず、血糖値は下がりません(インスリン抵抗性)。
現代人の食生活では慢性的に不足しており、積極的な摂取が必要です。

② 亜鉛(Zn):インスリンの「材料」になる
そもそも、インスリンというホルモンは「亜鉛」がないと作れないことをご存知でしょうか?
膵臓でインスリンが作られ、貯蔵されるためには、亜鉛が必須です。つまり亜鉛不足は、インスリンの「在庫切れ」を意味します。
「インスリンの出が悪い」と言われた方は、体質ではなく、単なる材料不足の可能性があります。

③ ビタミンB群(B1):糖を燃やす「着火剤」
食べた糖をエネルギーに変える「代謝」において、絶対に欠かせないのがビタミンB1です。
糖尿病の方は、健康な方に比べて尿中にビタミンB1が大量に排泄されてしまうことが分かっています。着火剤であるB1が不足すると、糖はエネルギーにならずに余ってしまい、血管を傷つける原因物質に変わってしまいます。
合併症を防ぐためにも、十分な補充が必要です。

④ ビタミンD:全身を守る「司令塔」
近年、ビタミンDは単なるビタミンではなく、「ホルモン」に近い働きをすることが分かってきました。
最新の研究では、ビタミンD濃度を適正に保つことで、糖尿病の発症リスク低下や、インスリン分泌能の改善が報告されています。しかし、日本人の98%がビタミンD不足という衝撃的なデータもあり、食事や日光浴だけでは補いきれないのが現状です。

ご自身の「栄養レベル」を知ることから始めましょう
これらの栄養素が足りているかどうかは、当院の血液検査で推測・測定が可能です。
「自分には何が足りていないのか?」
「どのサプリメントを、どれくらい飲めばいいのか?」
当院では、一般的なガイドラインではなく、あなたの血液データに基づいた「医療レベルの栄養指導」を行っています。
薬の効果を最大限に引き出し、健康な体を取り戻すために。まずは一度、ご相談ください。
※次回からは、これら4つの栄養素について、さらに詳しいメカニズムと最新エビデンスを一つずつ解説していきます。お楽しみに!