2026年1月28日

① マグネシウム(Mg):最強のインスリン増強剤
■ なぜマグネシウムが必要なのか?
マグネシウムは、医学的に「天然のインスリン増強剤」と呼ばれます。
インスリンが「血糖値を下げろ!」と命令を出しても、細胞の中にマグネシウムが不足していると、その命令は正しく伝わりません(これをインスリン抵抗性といいます)。
マグネシウムは、インスリン受容体という「細胞の扉」のスイッチを押し、血液中の糖を細胞内にスムーズに取り込むために必須のミネラルです。

■ 血糖値改善のエビデンス
信頼性の高い研究(メタ解析)において、マグネシウム補給は以下の改善効果を示しました。
- HbA1c: -0.28% の低下
- 空腹時血糖値: -8.82 mg/dL の低下
また、糖尿病予備軍の方においても「インスリンの効き」や「食後血糖」を改善する可能性が示されています。
(参考文献:Front Nutr. 2023 Jan 18;9:1020327. / Nutrients. 2021 Nov 15;13(11):4074.)
■ 日本人は慢性的な「マグネシウム不足」
現代人は精製穀物(白米・パン)の摂取が多く、海藻や大豆製品が不足しているため、推奨量に対して男性で約100mg、女性で約50mgも足りていません。

■ マグネシウムの補給方法について
マグネシウムを補う方法には、主に以下の3つがあります。
- サプリメント:錠剤やカプセルで摂取
- エプソムソルト:入浴剤として使い、皮膚から吸収(経皮吸収)
- にがり(液体):飲み物や食事に混ぜて摂取
■ 当院の推奨対策
基本となる食事(海藻・大豆・玄米など)からの摂取は理想的ですが、必要量を毎日食事だけで満たすのは難しいのが現状です。
そのため当院では、吸収率が良く、毎日の食事に取り入れやすい液体マグネシウム(市販の「にがり」)の活用をお勧めしています。
【にがりの摂取目安】
スーパーやドラッグストア等で市販されている「にがり」をご用意いただき、お水やお茶、味噌汁などに数滴ずつ混ぜて摂取してください。
摂取量は、各製品の裏面に記載されている「使用目安量」に従ってください。
※ご注意:お腹の張りや緩みに気をつけて
一度に大量に摂取するとお腹が緩くなる(下痢をする)ことがあります。最初は少量から始め、数回に分けてこまめに摂取することをお勧めします。
※特に糖尿病の患者さんへ
高血糖の状態が続くと、マグネシウムが尿中に過剰に排泄されてしまいます。「血糖コントロールが悪い=マグネシウム欠乏が深刻」となりやすいため、一般の方よりも意識的に補う必要があります。
(積極的な摂取をご希望の場合は、診察時にご相談ください)