診療報酬改定に関する掲示

生活習慣病管理料について
　令和6年6月1日より、高血圧症・脂質異常症・糖尿病の治療を受けられている皆様へのサポート体制が「生活習慣病管理料」という新しい制度に変わりました。
変更点としては、患者様一人ひとりに合わせた「療養計画書」を作成し、治療目標や内容を共有します（初回のみご署名をお願いします）。
医師に加え、看護師や管理栄養士などが、食事・運動など生活習慣全般について、より丁寧なアドバイスやサポートを行います。
定期的な診察や検査で進捗を確認し、必要に応じて治療計画を見直します。病状が安定している場合、リフィル処方箋や長期処方が可能になることがあります。

明細書発行体制等加算について
　当院では、医療費の内訳について患者様にご理解いただけるよう、以下の通り明細書を無償で交付しております。
・自己負担のある患者様: 診療報酬明細書と領収書を必ずお渡しいたします。
・全ての患者様: ご希望に応じて、医療費の内訳が記載された明細書を無償で交付いたします。
明細書の発行をご希望されない場合は、お会計の際にお気軽にお申し付けください。

一般名処方加算について
　当院では、患者様へのお薬の安定供給と、医療費の適正化に努めております。後発医薬品（ジェネリック医薬品）があるお薬について、医師が患者様の状態を考慮し、商品名ではなく、有効成分の名前である「一般名」で処方する場合があります。一般名処方のメリットとしては、特定の商品が不足した場合でも、同じ有効成分であれば他のお薬で対応できるため、患者様に必要な治療を継続しやすくなります。一般的に、後発医薬品は先発医薬品に比べて価格が低いため、患者様の医療費負担が軽減されることがあります。

医療情報取得加算について
　当院は、患者様の診療情報を迅速かつ正確に把握し、より安全で質の高い医療をご提供するため、以下の体制を整えております。マイナンバーカードまたは健康保険証を利用して、オンラインで患者様の資格情報を確認できるシステムを導入しています。患者様の同意に基づき、過去の受診歴、お薬の情報、特定健診の結果など、診療に必要な情報を取得し、今回の診療に役立てています。これらの情報に基づいて診療を行うことで、より適切な診断と治療、お薬の重複や相互作用の防止、過去の健康状態を踏まえた継続的なケアが可能になります。

医療DX推進体制整備加算について
　当院では、患者様がより便利に、そして質の高い医療を受けられるよう、医療DX（デジタルトランスフォーメーション）を積極的に推進しています。この取り組みに対して、「医療DX推進体制整備加算」というものが算定される場合がございます。具体的には、以下のことに取り組んでいます。
・診察室での情報活用: 医師などが診察を行う際に、オンライン資格確認システムを通じて取得した患者様の診療情報（過去の受診歴やお薬の情報など）を参考に、より適切な診療を行っています。
・マイナ保険証の利用促進: マイナンバーカードが健康保険証として利用できるマイナ保険証の利用を推奨し、患者様の受付手続きの簡略化や、より正確な医療情報の活用を目指しています。
・電子処方箋の発行: 準備が整い次第、紙の処方箋ではなく、オンラインで薬局に処方箋を送る電子処方箋の発行を開始する予定です。これにより、患者様は薬局での待ち時間短縮や、紛失のリスク軽減が期待できます。
・電子カルテ情報共有サービスの活用: 今後、電子カルテの情報を他の医療機関と安全に共有できるサービスの活用を検討しています。これにより、救急時や他の医療機関を受診する際にも、スムーズな情報連携が可能になります。
これらの取り組みを通じて、患者様の利便性を高め、より安全で質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。

遠隔モニタリング加算について（在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料 注2）
　当院では、CPAP療法を受けられている患者様に対して、より安全で効果的な治療のため、遠隔モニタリングシステムを活用しています。
以下の条件を満たす患者様が対象です。
・当院でCPAP指導管理を受け、対応機器をお使いの方
・医師が遠隔モニタリングを必要と判断した場合
・データ提供にご同意いただいた方
遠隔モニタリングにより、睡眠データに基づいた治療評価や調整、早期の問題発見、きめ細やかな管理を行います。