【第5回】血糖値が下がる!見直すべき栄養素は「ビタミンD」だった。|おおや内科 糖尿病・心臓クリニック|神戸市灘区のJR六甲道から徒歩5分

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【第5回】血糖値が下がる!見直すべき栄養素は「ビタミンD」だった。

【第5回】血糖値が下がる!見直すべき栄養素は「ビタミンD」だった。|おおや内科 糖尿病・心臓クリニック|神戸市灘区のJR六甲道から徒歩5分

2026年2月06日

【第5回】血糖値が下がる!見直すべき栄養素は「ビタミンD」だった。

④ビタミンDは「サプリ」ではなく「ホルモン」として考えてください

「ビタミンD=骨を強くする栄養素」。そう思っていませんか?
実は近年の医学界で、ビタミンDは「全身の細胞に指令を出すホルモン」に近い働きをしていることが分かってきました。

特に糖尿病治療においては、膵臓のβ細胞(インスリンを作る工場)を守り、免疫を調整する極めて重要な役割を担っています。
今回は、最新のエビデンスに基づき、なぜ当院がビタミンDの摂取を推奨するのかをお話しします。

ビタミンDと糖尿病の関係は おおや内科 神戸市灘区

1. 糖尿病リスクを「最大30%」下げる(2023年最新報告)

「ビタミンDで糖尿病は防げるのか?」という長年の議論に、一つの結論が出ました。

2023年、権威ある医学誌『Annals of Internal Medicine』に掲載された3つの大規模臨床試験の解析によると、糖尿病予備軍の人がビタミンDを摂取することで、発症リスクが平均15%低下することが証明されました。

重要なのは「量と濃度」

解析データを詳しく見ると、サプリメントによって血中濃度が十分に(50ng/mL以上などに)高まったグループに限定すれば、リスクは31%も低下していました。

これは、「ただなんとなく飲む」のではなく、「血液検査を行い、しっかりと濃度が上がるまで飲む」ことの重要性を示しています。

ビタミンD血中濃度と糖尿病リスクの関係 神戸市灘区 おおや内科

2. HbA1cを下げる「治療」としての効果

すでに糖尿病と診断されている方にも朗報です。

近年の大規模なメタ解析(2017年報告)によると、ビタミンDが不足している患者さんが補充を行うことで、インスリン分泌能が改善し、HbA1cが平均0.3%程度低下することが分かっています。

0.3%前後の改善というと小さく聞こえるかもしれませんが、副作用のほとんどない栄養療法で、他にも様々な健康効果が得られることは、非常に大きな意味があります。

ビタミンDサプリとHbA1cの関係 神戸市灘区 おおや内科

3. 日本人の「98%」が不足という現実

「食事で魚を食べているから」「夏は日に当たっているから」という方も要注意です。

2023年、東京慈恵会医科大学の研究チームが発表した論文(The Journal of Nutrition)が衝撃を与えました。
東京都内で健康診断を受けた5,518人を調査したところ、なんと98%の人がビタミンD不足(30ng/mL未満)だったのです。

さらに、深刻な「欠乏」状態の人も約8割に達しており、特に若い世代ほど不足している傾向がありました。

ビタミンD欠乏と日本人

結論:自分の「濃度」を知ることから始めましょう

これらのエビデンスから言えることは、「現代の日本人が、食事と日光浴だけで十分なビタミンDを確保するのは不可能に近い」という現実です。

当院では、糖尿病の予防と改善のために、サプリメントの活用を強く推奨しています。

ただし、やみくもに飲むのではなく、血液検査で管理することが大切です。

  • 検査項目:血中濃度(25-OHビタミンD)
  • 目標値:40~50ng/mL 以上

ご自身の数値が気になる方は、ぜひ診察時にご相談ください。

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