2025年4月20日

40代の男性の入院患者さんです(長身の男性で、美人の奥様が付き添いでした)。
5種類の降圧薬を服用しても血圧が150以上と高く、なかなか下がらない状態が続きました。診察の時は目が半分閉じていて、いつも眠たそうでした。
検査の結果、重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)が見つかり、CPAP(シーパップ)治療を開始。
すると、翌朝には血圧が104まで低下しました。目もぱっちりと開き、「ぐっすり眠れて頭がスッキリしました」と話されました。その後は、薬を2種類に減らしても血圧は120前後で安定するようになりました。

CPAP治療によって熟睡できるようになり、緊張していた交感神経の働きがリラックスすることで、薬が効きやすくなったと考えられます。
薬を飲んでも血圧が下がりにくい時は、睡眠時無呼吸症候群が隠れている可能性があります。
いびきや日中の眠気がある方には簡易SAS検査がオススメです。