肥満症治療(メディカルダイエット)
肥満症治療(メディカルダイエット)
「食事の工夫だけでは、どうしても体重が落ちない…」とお悩みの方へ。
当院(神戸市灘区)の糖尿病内科では、医学的な肥満症治療(メディカルダイエット)のアプローチを取り入れ、お薬の活用などを含めた無理のない体重コントロールをサポートしています。

当院の肥満外来は、医学的な管理が必要な患者様を対象としております。
以下のいずれかに該当する方とさせていただいております。
※上記に該当しない方(美容目的や、健康診断で軽度の指摘のみの方など)は、原則として対象外となりますのでご了承ください。
⚠️ 受診前にお読みください(受診対象外となる方)
当院の肥満外来は、肥満に伴う健康障害の改善・予防を目的とした「医療機関」です。以下のような目的の方は受診をお断りする場合がございます。
・美容目的だけの痩身(「あと2kg痩せて綺麗になりたい」など)
・食事療法・運動療法を行うつもりがない方
・「飲むだけで痩せる薬」を求めている方
・短期間での急激な減量を希望される方
基本は、「食事療法」と「運動療法」です。 一時的な減量ではなく、無理な制限をせず継続可能な生活習慣の改善を目指します。
肥満の背景に隠れた病気がないか、また肥満によって健康障害で出ていないか、心臓や血管にダメージが及んでいないかを詳しく調べます。
⚫︎基本検査: 血液検査、尿検査

⚫︎専門的な検査: 必要に応じて、ブドウ糖負荷試験、いびき検査(睡眠時無呼吸症候群)、心電図検査、動脈硬化検査(ABI)、心臓や腹部超音波検査などを行い、肥満の原因や合併症の有無を評価します。
管理栄養士が、患者様のライフスタイルや食の好みを伺った上で、無理なく続けられる食事プランをご提案します。 極端なカロリー制限や糖質制限は筋肉を落とす原因となるため行わず、栄養バランスを整えることで代謝の良い体を作ります。

カロリーを減らすだけでは脂肪は燃えません。以下の栄養素が不足すると、食べたものがエネルギーに変換されず、脂肪として蓄積されてしまいます。
⚫︎鉄(Iron)~脂肪を燃やす着火剤~:
細胞内でエネルギーを作るために必須です。特に女性は鉄不足になりやすく、「食べていないのに痩せない」「冷え性」の最大の原因です。(対策:赤身肉、レバー、カツオなど)
⚫︎ビタミンB群 ~代謝のエンジン~:
糖質や脂質をエネルギーに変える代謝酵素のサポーターです。不足すると糖質を処理できず、内臓脂肪に変わってしまいます。(対策:豚肉、卵、大豆製品)
⚫︎亜鉛(Zinc)~インスリンの司令塔~:
血糖値を下げるホルモン「インスリン」を正常に働かせるために不可欠です。不足すると「脂肪を溜め込みやすい体質」になります。(対策:牡蠣、牛肉、カシューナッツなど)
⚫︎「減らす」より「置き換える」:
パンや麺を控える場合、その分「タンパク質(肉・魚・卵・大豆)」と「良質な脂質」をしっかり食べてください。空腹を我慢する必要はありません。
⚫︎食べる順番「ベジ・ファースト」+「ミート・ファースト」:
野菜・海藻 → おかず (タンパク質)→ ご飯の順で食べることで、血糖値の急上昇(スパイク)及び肥満ホルモン(インスリン)の過剰な分泌を防ぎます。
⚫︎朝はしっかり、夜の糖質は控えめに:
これから活動する朝は、エネルギー源としてしっかり食事を摂りましょう。一方、活動量が減る夕食後は、ご飯や果物などの糖質を控え、おかず中心のメニューにします。
患者様の心臓機能や関節の状態に合わせ、安全で効果的な運動メニュー(有酸素運動や筋力トレーニング)を指導します。

⚫︎ジムでハードな運動をする必要はありません。 食後30分〜1時間以内に血糖値はピークを迎えます。この「食後すぐ」に15分程度のウォーキングやスクワットを行うことで、血液中の糖が筋肉ですぐに使われ、脂肪としての蓄積を防ぐことができます。
食事・運動療法の補助として、患者様の診断結果や病態に合わせて、以下の治療薬を使用します。

⚫︎GIP/GLP-1受容体作動薬:
週に1回、ご自身で注射するタイプのお薬です。本来は血糖値を下げるための治療薬ですが、消化を緩やかにし、脳の食欲中枢に働きかけることで、自然と食欲を抑える効果があります。 当院では、2型糖尿病の診断がある患者様の血糖コントロールおよび体重管理のために使用します。

⚫︎食欲抑制薬(サノレックス):
脳の視床下部にある満腹中枢に直接作用し、少ない食事量でも満腹感を得られるようにする飲み薬です。 依存性を防ぐため、BMIが35以上の高度肥満の方を対象に、期間を限定(最大3ヶ月まで)して処方します。

患者様の「証(体質)」に合わせて、代謝や排泄を助ける漢方を処方します。西洋薬のような即効性はありませんが、体に負担をかけず、リバウンドしにくい体質作りをサポートします。
⚫︎防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):
お腹周りに脂肪が多く、便秘がちな方へ。代謝を高め、便通を改善して老廃物を排出します。
⚫︎大柴胡湯(だいさいことう):
ストレスで過食してしまう、脇腹が張る方へ。脂質代謝を改善し、イライラによる過食を抑えます。
⚫︎防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):
色白で疲れやすく、むくみやすい(水太り)方へ。余分な水分を排出し、体を引き締めます。
※GLP-1受容体作動薬(ウゴービ・ゼップバウンド等)について 「肥満症」の保険適応となるGLP-1受容体作動薬(ウゴービ・ゼップバウンド等)による治療が必要な患者様につきましては、連携する専門医療機関へ適切にご紹介しております。

・ご予約:お電話またはWEB予約よりご予約ください。「肥満外来希望」とお伝えいただくとスムーズです。

・初診:問診、身体計測、血液検査などを行います。 ※正確な検査のため、午前の予約なら朝食抜き、午後の予約なら朝食を軽めにし昼食抜きでご来院ください(お水・お茶は可)。

・再診:1週間〜1ヶ月後、検査結果に基づき、医師が治療方針をご提案します。

・定期通院:2週間〜1ヶ月ごとに通院いただき、体重の変化や血液データの改善を確認しながら、二人三脚で目標達成を目指します。
当院の肥満外来では、食事療法と運動療法を基本とし、患者様の健康的な減量をサポートしています。
近年、高い減量効果が期待される新しい肥満症治療薬(ウゴービ、ゼップバウンド等)が登場しましたが、これらを保険診療で使用するには、国が定めた厳格な基準(最適使用推進ガイドライン)を満たす必要があります。
当院では、まずは生活習慣病の管理を行い、下記の基準を満たすと判断された患者様に対し、連携する専門医療機関への紹介を行っております。
当院から専門医療機関へ紹介を行うためには、以下の「必須条件」と「体格条件」の両方を満たす必要があります。
1. 必須条件(治療状況)
以下の生活習慣病のいずれか1つ以上を診断され、現在「薬物治療」を受けている方
・高血圧
・脂質異常症(高コレステロール、高中性脂肪など)
・2型糖尿病
2. 体格条件(A または B のいずれか)
【A】 高度肥満の方
・BMI 35以上
【B】 肥満があり、健康障害を複数お持ちの方
・BMI 27以上 であり、かつ
以下の「肥満に関連する健康障害」が2つ以上ある方
耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
脂質異常症
高血圧
高尿酸血症・痛風
冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞など)
脳梗塞・一過性脳虚血発作
非アルコール性脂肪性肝疾患(脂肪肝)
月経異常・不妊
閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
運動器疾患(変形性関節症:膝・股・手指、変形性脊椎症)
肥満関連腎臓病
当院からは、以下の専門施設などへ紹介を行っております。
神戸大学医学部附属病院
甲南医療センター
神戸労災病院 など
ご紹介にあたっては、以下の厳しいルールがあることをあらかじめご了承ください。
① 治療開始までに「最低6ヶ月」かかります 保険適用のためには、薬だけではなく「適切な食事・運動療法を行っても効果が不十分であること」の医学的証明が必要です。そのため、専門病院を受診してから薬の処方が始まるまで、最低でも6ヶ月間の通院と経過観察(栄養指導など)が必要となります。
② 食事・運動療法が最優先です 薬はあくまで補助です。薬物治療中も生活習慣の改善を継続しなければ、保険適用が打ち切られる場合があります。
③ 副作用のリスクがあります 吐き気、下痢などの胃腸障害等の副作用が出る可能性があります。専門医の厳重な管理下で治療を行う必要があります。
④ 美容・ダイエット目的の処方は一切行いません これらの薬剤は「肥満症」という病気を治療するためのものです。「少し痩せたい」といった美容目的での処方や紹介は行っておりません。
まずはご相談ください 当院では、まず患者様の生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症)のコントロールをしっかりと行います。その上で、より専門的な肥満治療(注射薬など)が必要かどうかを慎重に判断させていただきます。
1. 治療・薬について
はい、取り扱っております。当院では「2型糖尿病」の診断がついた患者様に対し、血糖コントロールおよび体重管理を目的として、マンジャロ(GIP/GLP-1受容体作動薬)の処方を行っております。専門医が、患者様の病態に合わせて適切に判断いたします。
はい、もちろんです。 肥満は「意志の弱さ」だけでなるものではなく、ホルモンバランスや脳の食欲中枢の不調が関わる「病気」としての側面があります。当院では医学的なアプローチ(薬物療法や栄養指導)で、意志の力だけに頼らない治療を行いますのでご安心ください。
医学的に必要と判断された場合に処方いたします。 当院では、「BMI30以上」に加え、「糖尿病」「コレステロール高値」「高血圧」など、肥満によって健康リスクが高まっている方を対象に処方を行っています。美容目的での処方は行っておりませんのでご了承ください。
お薬の種類によっては、使い始めに「胃のむかつき」や「便秘・下痢」などが現れることがあります。 これらは体が慣れるにつれて数週間で落ち着くことが多いです。また、他の糖尿病薬と併用しない限り、重篤な低血糖が起こる頻度は低いです。副作用が出た場合の対処法もしっかりお伝えします。
いいえ。薬はあくまでサポートです。食事・運動療法の基盤がない状態での投薬は効果が乏しく、中止後のリバウンドリスクが高いため、必ず生活習慣の改善とセットで行います。
急にやめるとリバウンドのリスクが高まります。 薬で体重が落ちても、脳や体はまだ「元の体重」に戻ろうとします。目標達成後は、医師と相談しながら徐々に薬を減らし、食事・運動習慣だけで体重を維持できるかを確認しながら「卒業」を目指します。
患者さんの体質(証)と肥満のタイプによります。 食欲がどうしても抑えられない場合は西洋薬(食欲抑制効果など)が有効ですし、むくみ(水太り)やストレス太りが目立つ方には漢方薬が奏功することもあります。診察の上で、最適なものを提案、あるいは併用します。
当院では、肥満症治療薬(ウゴービ・ゼップバウンド等)の保険適応となる患者様につきましては、より高度な管理が可能な「連携する専門医療機関」へのご紹介を行っております。まずは当院で肥満の原因(糖尿病の有無など)を診断し、最適なルートをご案内します。
最大の違いは「安全性」と「目的」です。当院は神戸市灘区の「内科・糖尿病・循環器クリニック」ですので、単に細くなることではなく、「内臓脂肪を減らし、将来の病気(心筋梗塞や脳卒中)を防ぐこと」を目的としています。万が一の副作用や体調変化にも、専門医が医学的根拠を持って即座に対応できる点が強みです。
2. 食事・生活習慣について
「無意識のカロリー摂取」や「栄養不足による代謝低下」が考えられます。 ご自身では食べていないつもりでも、糖質の多い飲料や間食を摂っていたり、逆に食事を抜きすぎて体が「省エネモード(基礎代謝の低下)」になり、脂肪を溜め込みやすくなっている可能性があります。
一切抜く必要はありません。 極端な糖質制限は長続きせず、反動で過食につながりやすいため推奨していません。当院では、血糖値を急上昇させない「食べ方」や「量」の調整、質の良い炭水化物の選び方を指導し、持続可能な食生活を目指します。
完全にやめなくても治療は可能ですが、控えることが望ましいです。 アルコール自体のカロリーに加え、おつまみによる塩分・脂質の過剰摂取や、食欲が増進してしまう作用があるためです。飲む種類や頻度を調整することから始めましょう。
大丈夫です。 減量における重要度は「食事9割、運動1割」とも言われます。まずは食事療法と薬物療法で体重を落とし、膝への負担が軽くなってから、軽いウォーキングなどを取り入れていく順序で進めます。
お店選びとメニュー選びのコツをお伝えします。 例えば、定食スタイルのお店を選び、野菜から先に食べる(ベジファースト)、お肉から先に食べる(ミートファースト)、揚げ物を避ける、アルコールと同量のお水を飲むなど、外食でもできる工夫はたくさんあります。
3. 保険適用・費用について
条件を満たす場合は保険適用となります。 日本の保険診療ルールでは、主に「BMI35以上の高度肥満」または「BMI27以上で、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの健康障害がある場合(肥満症)」が対象となります。当院では特に、糖尿病や脂質異常症(コレステロール・中性脂肪)をお持ちの方の治療に力を入れています。
治療内容と保険適用か否かによって異なります。 保険診療の場合、初診・検査で3割負担の方でおおよそ数千円〜1万円程度が目安です。お薬代は別途薬局でかかります。使用する薬剤(特に新しい注射製剤など)によって費用が変わりますので、診察時に詳しくご説明します。
治療開始当初は2週間に1回程度をお勧めしています。 薬の副作用チェックや体重の推移、食事療法の定着を確認するためです。状態が安定してくれば、月に1回の通院となることが一般的です。
4. 効果・リバウンドについて
1ヶ月に現体重の3〜5%(例:80kgの方なら2.4〜4kg)の減量が医学的に理想です。 急激すぎる減量は筋肉を落とし、リバウンドしやすい体を作ってしまいます。3〜6ヶ月かけて、内臓脂肪をしっかり落とすペースで進めていきます。
肥満は「治ったら終わり」ではなく、高血圧などと同じ「慢性疾患」です。 治療中に身につけた正しい食習慣が維持できればリバウンドは防げますが、元の生活に戻れば体重も戻ります。当院では、薬終了後も体重を維持できるよう、生活習慣の定着を徹底的にサポートします。
医学的に「部分痩せ」のみを狙うことは難しいです。 しかし、医学的なダイエットで内臓脂肪が減少すると、結果としてお腹周りがすっきりし、ウエストサイズがダウンする方は非常に多いです。
5. その他
当院では行っておりませんが、現在の医学では遺伝子よりも「日々の生活習慣」と「現在の代謝状態」へのアプローチが治療効果に直結すると考えております。血液検査で現在の体の状態を詳しく分析します
はい、可能です。むしろ併用すべきケースが多いです。 ただし、飲み合わせによっては血糖値が下がりすぎるリスクがあるため、調整が必要です。当院はお薬手帳を確認の上、安全な組み合わせで処方いたしますので、必ず現在のお薬についてお知らせください。
はい、神戸市全域や市外からも患者様にご来院いただいております。当院はJR六甲道駅すぐの「灘区役所」の1階にございます。お車でお越しの際は、灘区役所の駐車場(有料)をご利用いただくと便利です。定期通院もしやすい立地ですので、安心してご相談ください。
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