冠攣縮性狭心症とは
冠攣縮性狭心症とは

心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が、一時的に「けいれん」を起こしてキュッと狭くなることで、血流が途絶えることで胸痛が起こる病気です。 心筋梗塞の約半数がこの痙攣が起こっていると言われています。
冠攣縮性狭心症の特徴的な症状は
1. 胸痛発作のタイミング
2. 胸痛発作の特徴と見分け方
・締め付けられるような痛み: 「胸をギュッと掴まれるような圧迫感」が数分〜15分程度続きます。
・痛みが放散する: 胸だけでなく、のど、あご、歯、左肩、背中などに痛みが出ることがあります。
・ニトロが効く: 胸痛が出現した時に、ニトロを舌の下に入れると、1〜2分程度ですーっと楽になります。
⚠️注意点
※冷や汗を伴い、症状が持続する場合は、心筋梗塞へ移行している可能性があり、救急車を呼んでください。
※運動時に血管のけいれんが起きて症状が出る方も1〜2割程度(約15%)いらっしゃいます。
冠攣縮性狭心症の原因は
・喫煙(最大のリスク要因) :タバコは血管内皮細胞を傷つけ、血管を収縮させます。
・アルコール: アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドや、尿からマグネシウム流出により、血管が収縮しやすくなります。
・ストレス: 強いストレスによって、交感神経が興奮し、カテコラミンが放出され、血管を収縮させます。
・寒暖差: 冬の寒い朝や寒い部屋への移動時に寒冷刺激によって、血管が収縮します。
・睡眠時無呼吸症候群: 無呼吸による酸素不足や、睡眠不足による交感神経の興奮によって、血管が収縮しやすくなります。
冠攣縮性狭心症の検査と診断について
・心電図・心エコー検査:発作がない時に検査をしても異常が出ないことが多く、他の心臓病がないかを確認するために行います。
・24時間心電図(ホルター心電図):小型の装置をつけ、普段通りに生活していただきます。「就寝中」や「明け方」の心電図変化を記録することで診断につながります。
・カテーテル検査(提携病院への紹介): カテーテルを使用して、お薬で血管のけいれん(スパスム)が起きるかどうかの誘発試験を行い、診断を確定させます。
冠攣縮性狭心症の治療について
主に血管を広げて、けいれん(スパズム)を防ぎます。
1. 毎日服用し、「発作を予防する」お薬:
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カルシウム拮抗薬:血管を拡張させ、けいれんを予防します。基本となる薬です。
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亜硝酸薬(内服・貼り薬):血管を拡張させ、けいれんを予防します。テープタイプの貼り薬もよく使われます。
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ニコランジル:血管を拡張させ、けいれんを予防します。
2. 発作が起きた時に「止める」お薬
※患者さんの状態に合わせて、これらを組み合わせることで確実に発作を予防していきます。
ステント留置後の冠攣縮に注意
