脂肪肝・肝機能障害
脂肪肝・肝機能障害
健康診断で「肝機能(ALT/γ-GTP)が高い」「脂肪肝」と言われた方へ。
脂肪肝は、放置すると糖尿病を悪化させ、将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めることが分かっています。
当院では、循環器専門医が「心臓と血管を守る」という視点で、脂肪肝の管理を行います
脂肪肝とは、肝臓の細胞の30%以上に中性脂肪が溜まっている状態、いわば「肝臓のフォアグラ化」です。
かつては「お酒の飲み過ぎ」が主な原因とされてきましたが、現在急増しているのは、お酒を飲まないのに脂肪肝になるタイプです。
★ 最新の医学トピック:病名が「MASLD」に変わりました
近年、脂肪肝の新しい病名として「MASLD(マッスルド:代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)」が採用されました。
これは、「お酒を飲むか飲まないか」よりも、「肥満・糖尿病・脂質異常症などの代謝異常(メタボ)が背景にあるか」が重要視されるようになったためです。
つまり、脂肪肝は「全身の代謝病の一部」と定義されたのです。

単なる脂肪肝だと侮っていると、その中の約1〜2割は、炎症を伴う「脂肪肝炎(MASH:マッシュ)」へと進行します。
MASHは肝臓が線維化(硬くなること)し、放置すると数年〜十数年で「肝硬変」や「肝がん」に至る怖い病気です。

「脂肪肝の死因No.1は、肝臓病ではなく心臓病」という事実をご存知でしょうか?
脂肪肝がある人は、そうでない人に比べて動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や狭心症のリスクが約2倍になるというデータがあります。
当院は循環器専門医として、単に肝臓の数値を下げるだけでなく、「将来の心臓発作を防ぐ」ことを最終ゴールとして、血圧・血糖・脂質を含めた全身管理を行います。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期段階では自覚症状はほとんどありません。
しかし、病気が進行し、肝炎(MASH)や肝硬変に近づくと、以下のようなサインが出ることがあります。
※症状が出た時には、すでに病状が進行している可能性があります。無症状のうちに検査を受けることが重要です。
脂肪肝で最も恐ろしいのは、肝臓が炎症を起こして硬くなる「線維化(せんいか)」です。
当院では、超音波を使って肝臓の硬さを数値化する最新技術「エラストグラフィ」を導入しており、痛みのない検査で肝硬変のリスクを判定できます。

血液検査(FIB-4 index)
日常的なスクリーニングとして、血液検査の結果(AST, ALT, 血小板数)と年齢から計算式を用いて線維化リスクを算出する「FIB-4 index(フィブフォーインデックス)」も活用しています。
脂肪肝治療のゴールデンスタンダード(世界標準)は、「現在の体重の7%〜10%を減らすこと」です。
7%の減量で、肝臓の脂肪や炎症が劇的に改善することが証明されています。

糖尿病薬である「SGLT2阻害薬(尿に糖を出す薬)」や「GLP-1受容体作動薬」が、脂肪肝の改善にも高い効果があることが分かっており、積極的に活用しています。
脂肪肝は「心臓病」への入り口です。放置せずに、神戸市灘区・六甲道の当院までご相談ください。
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