2026年6月08日

動悸や息切れ、胸の違和感などが続くと、「循環器内科で検査を受けたほうがいいのかな…でも費用が心配」と考える方は少なくありません。
循環器内科では、心臓や血管の状態を調べるためにさまざまな検査が行われ、実際の費用は検査の種類や保険状況、外来・入院などにより異なります。
この記事では、循環器内科で行われる主な検査の内容や費用の目安、負担を抑えるためのポイントについて分かりやすく解説します。受診を迷われている方や、費用面が気になる方はぜひ参考にしてください。
神戸市で
循環器内科の受診をご検討の方は、
当院までお気軽にご相談ください
循環器内科の検査費用はどう決まる?
循環器内科の検査費用は、保険診療かどうか、自己負担割合、検査を受ける状況など、いくつかの要素が組み合わさって決まります。
保険診療と自由診療
動悸や胸痛、息切れなどの症状があり、医師が医学的に必要と判断した検査の多くは、原則として保険診療の対象となります。
一方で、とくに症状がない状態で行う健康診断や人間ドックは自由診療となり、全額自己負担です。
ただし、健康診断で異常を指摘され、循環器内科を受診した場合には、その後の精密検査は保険診療に切り替わります。
自己負担割合
保険診療の場合、年齢や所得によって窓口で支払う負担割合が異なります(一般的に現役世代は3割、ご高齢の方は1〜2割)。
同じ検査を受けても、ご自身の負担割合によって実際の支払い額は変わります。
外来と入院の違い
循環器内科の検査は、外来で完結するものも多い一方、入院して行う検査もあります。
外来では、心電図・胸部X線・血液検査・心エコーなどを組み合わせるのが一般的で、検査料と診察料が中心です。
入院下で検査を行う場合は、検査費用に加えて、入院基本料・食事代などがあるため、総額が増える傾向があります。
また、個室・大部屋の希望や病院の体制によって、追加費用が発生する可能性があるため、事前に確認が必要です。
追加検査の有無
最初の検査で気になる所見があった場合、原因を正確に突き止めるために追加の検査を行うことがあります。
例えば、安静時心電図で異常が疑われれば、24時間心電図や運動負荷検査へ、心エコーで所見があれば詳しい画像検査(CTやMRI)へといった流れです。
追加検査の有無は、異常があるかどうかだけでなく、既往歴や家族歴、生活習慣、症状の頻度などのリスク評価でも変わる可能性があります。
循環器内科で行う主な検査と費用目安
循環器内科では、症状やリスクに応じて段階的に検査が行われます。
初診時には比較的負担の少ない検査から始まり、必要に応じて追加検査へ進むのが一般的です。
主な検査一覧|初診~外来
初診から外来で行うのは、心臓や血管の状態を大まかに把握するための基本的な検査です。
| 検査 | 費用目安(1割負担) | 費用目安(3割負担) |
|---|---|---|
| 心電図(安静時) | 130円 | 390円 |
| 胸部X線(レントゲン) | 210円 | 630円 |
| 血液検査(項目により異なる) | 約410~1,000円 | 約1,240~3,000円 |
| 心エコー(超音波) | 880円 | 2,640円 |
(参照:「医科診療報酬点数表」厚生労働省)
検査にはそれぞれ決められた点数があり、血液検査のみ検査項目数により点数が変動するため、費用が変わります。
また、実際の会計では、初診料・再診料、同日に行う検査の組み合わせなどの他の要素も合わせて点数が加算されます。
心電図
安静時心電図は、心臓が発する電気信号を体表から記録し、心拍のリズムや伝導の異常を確認する検査です。
ベッドに横になった状態で、胸や手足に電極を装着して行われ、数分程度で終了します。
動悸や脈の乱れ、胸の違和感がある場合に、最初に行われることが多い検査のひとつです。
不整脈の有無だけでなく、過去に心筋に負担がかかった可能性を示す波形が見られることもあります。
胸部X線
胸部X線では、心臓の大きさや形、肺や血管の状態などを確認します。
心臓や血管が拡大していないか、肺に水が溜まっていないかなどの点を評価するのが目的です。
心不全が疑われる場合には、病気の進行度を把握するための重要な情報となります。
血液検査
心臓や循環の状態を間接的に評価するために行われます。
貧血の有無、肝機能、腎機能、脂質、炎症反応、電解質バランス、甲状腺機能などを確認することで、動悸や息切れの原因を探ります。
心筋への負担やダメージの数値を調べることで、心臓の病気が関与しているかを判断することも可能です。
心エコー
心エコーは、超音波を用いて心臓の動きや構造、血流や弁の状態をリアルタイムで観察する検査です。
ゼリーを塗ったプローブを胸に当てて、心臓が力強く動いているか、血液の逆流がないかなどをリアルタイムで見ます。放射線を使わないため安全です。
追加で行われることのある検査
前述の基本検査後に、症状や所見に応じて追加の検査を行う可能性があります。
| 疑われる疾患 | 検査 | 費用目安(1割負担) | 費用目安(3割負担) |
|---|---|---|---|
| 不整脈・動悸 | ホルター心電図
(24時間〜7日間) |
1,730〜2,050円 | 5,190〜6,150円 |
| イベント心電図 | 1,300円 | 3,900円 | |
| 運動負荷心電図
(階段昇降) |
380円 | 1,140円 | |
| 狭心症・心筋梗塞 | 心臓(冠動脈)CT | 3,200円 | 9,600円 |
| 運動負荷心電図
(自転車) |
1,600円 | 4,800円 | |
| 心臓カテーテル検査 | 7,600円 | 22,800円 | |
| 心不全・弁膜症 | BNP/NT-proBNP | 約130~160円 | 約400~600円 |
| 心臓MRI | 4,600円 | 13,800円 | |
| 経食道心エコー | 1,500円 | 4,500円 | |
| 動脈硬化・血栓 | 頸動脈エコー | 350〜500円 | 1,050〜1,500円 |
| ABI/血圧脈波検査 | 100円 | 300円 | |
| 下肢静脈エコー | 450〜600円 | 1,350〜1,800円 |
これらは検査のみの費用目安で、実際は判断料や採血料、初診または再診料などが加算されます。
入院を伴う場合は、それに伴う費用も追加されるため、事前に確認しておきましょう。
不整脈・動悸の精査
症状がたまにしか出ない場合、24時間〜7日間小型の心電図をつけて日常生活を送っていただく「ホルター心電図」などが有効です。
狭心症・心筋梗塞などの虚血評価
心臓の血管(冠動脈)が細くなっていないかを調べるため、運動で負荷をかけたり、CTやカテーテルを使って詳しく検査します。
心不全・弁膜症などの評価
息切れやむくみなどの症状が見られる場合、心不全や弁膜症の可能性があり、心エコー検査で詳しく調べます。
心臓への負担の程度はBNPやNT-proBNPといった血液検査の数値を参考にします。
血管(動脈硬化・血栓)などの評価
下肢の冷えやしびれ、歩行時の痛みが認められる場合は、足の動脈が狭くなっている可能性があるため、ABI/血圧脈波検査を行い、必要に応じてエコー検査を実施します。
一方、片脚の腫れなどが見られる場合は、足の静脈に血栓ができている可能性があるため、血液検査で血栓マーカーを調べたり、エコー検査で静脈血栓の有無を確認したりします。
その他の検査
循環器内科では、心臓や血管の検査に加えて、症状や病気の背景に応じて以下のような検査が行われることもあります。
- 睡眠時無呼吸の検査:高血圧や不整脈、心不全との関連が指摘されている
- 甲状腺機能検査:動悸や頻脈、不整脈の原因として甲状腺ホルモン異常が疑われる場合
- 血液検査(血糖値・貧血・腎機能・電解質など):症状を引き起こす隠れた原因がないかを確認
目的に合わせたドックもある
循環器内科では、循環器領域に特化したドックや検査コースが設置されていることがあります。
症状がはっきりしない場合や、将来の病気を予防したいと考えるなど、明確な病気が疑われない方も受けられる点が特徴です。
循環器ドックでは、心電図や心エコー、血液検査、血管系の検査などを組み合わせて、心臓や血管の状態を総合的に確認できます。
ただし、ドックは原則として自由診療となるため、費用は自己負担です。
神戸市で
循環器内科の受診をご検討の方は、
当院までお気軽にご相談ください
費用を抑えるために
循環器内科の検査は、内容によっては複数の検査が組み合わさり、自己負担額が高くなることがあります。
しかし、日本の医療制度には、費用負担を抑えるための仕組みがあるため、事前に知っておくことで、出費を抑えることが可能です。
高額療養費制度の利用
医療費の自己負担が一定額を超えた場合、超過分が後から払い戻される仕組みが高額療養費制度です。
心臓カテーテル検査や入院を伴う検査・治療を行うと、短期間で医療費が高額になることがありますが、制度を利用することで自己負担額が軽減されます。
また、限度額適用認定証を取得しておくと、医療機関の窓口での支払いを上限額までに抑えることができます。
紹介状で検査の重複を防ぐ
ほかの病院ですでに検査を受けている場合、紹介状(診療情報提供書)や検査データを持参することで、同じ検査を繰り返さずに済むことがあります。
体への負担はもちろん、費用も抑えられます。
民間保険や医療費控除
加入している民間の医療保険によっては、入院や特定の検査・治療に対して給付金が支払われる場合があります。
特に、心臓カテーテル検査や治療を伴う場合には、手術に該当するかどうか、加入している保険を確認しておくとよいでしょう。
また、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合には、医療費控除を利用することで税負担を軽減できます。
循環器内科の検査や費用についてよくある質問
循環器内科は心臓や血管の検査が行われることで専門的なイメージが強く、費用や受診のタイミングなど不安に感じる方も少なくありません。
ここでは、循環器内科の検査や費用についてよくある質問をまとめました。
初診の費用目安はどれくらいですか?
初診料と基本の検査(心電図や胸部X線、血液検査など)を合わせて、3割負担の方でおおよそ4,000円〜5,000円前後になるケースが一般的です。
もし当日に詳しい検査を追加する場合、基本の費用に加えて「心エコー検査」では2,650円、「ホルター心電図」では5,250円が別途かかります。
診察時に「今日はどんな検査を行う予定か」を遠慮なくお尋ねください。
生活習慣病との関係は?
高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病があると、動脈硬化が進みやすくなり、狭心症や心筋梗塞、心不全などのリスクが高まります。
そのため、今は自覚症状がなくても、血管や心臓の状態を評価するために定期的な検査をおすすめしています。
どんな症状があれば循環器内科を受診するべきですか?
胸の痛み、息切れ、強い動悸、失神などがあれば、早めにご相談下さい。
一時的な体調不良で起こることもありますが、心臓や血管の病気が隠れている可能性もあります。
検査で問題がないことを確認できれば、安心にもつながります。
まとめ
循環器内科の検査費用は、受ける検査の種類や保険の負担割合によって変わります。
追加の専門検査は費用がかかることもありますが、正確な診断と最適な治療方針を決めるために非常に重要なプロセスです。
各種負担軽減の制度もうまく活用しながら、気になる症状があるときは無理をせず早めに受診しましょう。
おおや内科 糖尿病・心臓クリニックは、循環器専門医である院長が全身の管理まで見据え、症状から迅速に原因を特定することを目指しています。基本的な検査はもちろん、専門的な検査機器を用いた診療を実施しております。
「どんな検査が必要かわからない」「費用について事前に相談したい」という方も、ぜひおおや内科 糖尿病・心臓クリニックへご相談ください。
神戸市で
循環器内科の受診をご検討の方は、
当院までお気軽にご相談ください
