2026年4月27日

動悸や息切れ、胸の違和感などが続くと、「循環器内科で検査を受けたほうがいいのだろうか」と考える方は少なくありません。
循環器内科では、心臓や血管の状態を調べるためにさまざまな検査が行われ、実際の費用は検査の種類や保険状況、外来・入院などにより異なります。
この記事では、循環器内科で行われる主な検査や費用の考え方、費用を抑えるためのポイントなどについて詳しく解説します。
検査を検討している方や、費用面が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
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循環器内科の検査費用はどう決まる?

循環器内科の検査費用は、一律で決まっているわけではありません。
保険診療かどうか、自己負担割合、検査を受ける状況など、いくつかの要素が組み合わさって決まります。
保険診療と自由診療
循環器内科で行われる検査の費用は、保険診療か自由診療かによって、大きく異なります。
動悸や胸痛、息切れなどの症状があり、医師が医学的に必要と判断した検査の多くは、原則として保険診療の対象となります。
一方で、健康診断や人間ドックは、症状がない状態で行う検査と位置づけられるため、基本的には自由診療扱いとなり、費用は自己負担です。
ただし、健康診断で異常を指摘され、循環器内科を受診した場合には、その後の精密検査は保険診療に切り替わることがあります。
自己負担割合
循環器内科で検査を受けた際に支払う金額は、検査内容だけでなく、自己負担割合でも変わってきます。
保険診療では、医療費の総額に対して一定の割合を患者が負担する仕組みになっています。
一般的に、現役世代は3割負担、高齢者は所得などの条件により1割または2割となることが多いです。
同じ検査を受けた場合でも、負担割合が異なれば窓口での支払い額が変わります。
そのため、費用の目安を調べる際は、検査名や数だけでなく、何割負担かを考慮するのが重要です。
外来と入院の違い
循環器内科の検査は、外来で完結するものも多い一方、入院して行う検査もあります。
外来では、心電図・胸部X線・血液検査・心エコーなどを組み合わせるのが一般的で、検査料と診察料が中心です。
入院下で検査を行う場合は、検査費用に加えて、入院基本料・食事代・点滴・投薬などがあるため、総額が増える傾向があります。
また、個室・大部屋の希望や病院の体制によって、追加費用が発生する可能性があるため、事前に確認が必要です。
追加検査の有無
循環器内科では、最初の検査で得られた所見を手掛かりに、必要な範囲に追加検査をすることがあります。
例えば、安静時心電図で異常が疑われれば、24時間心電図や運動負荷検査へ、心エコーで所見があれば詳しい画像検査へといった流れです。
ただし、追加検査は見逃しを防ぐため、病気の原因を探るための医学的判断に基づいて行われるものです。
また、追加検査の有無は、異常があるかどうかだけでなく、既往歴や家族歴、生活習慣、症状の頻度などのリスク評価でも変わる可能性があります。
循環器内科で行う主な検査と費用目安

循環器内科では、症状やリスクに応じて段階的に検査が行われます。
初診時には比較的負担の少ない検査から始まり、必要に応じて追加検査へ進むのが一般的です。
主な検査一覧|初診~外来
初診から外来で行うのは、心臓や血管の状態を大まかに把握するための基本的な検査です。
| 検査 | 費用目安(1割負担) | 費用目安(3割負担) |
|---|---|---|
| 心電図(安静時) | 130円 | 390円 |
| 胸部X線 | 210円 | 630円 |
| 血液検査(項目により異なる) | 約410~1,000円 | 約1,240~3,000円 |
| 心エコー(心臓超音波) | 880円 | 2,640円 |
(参照:「医科診療報酬点数表」厚生労働省)
検査にはそれぞれ決められた点数があり、血液検査のみ検査項目数により点数が変動するため、費用が変わります。
また、実際の会計では、初診料・再診料、同日に行う検査の組み合わせなどの他の要素も合わせて点数が加算されます。
心電図
安静時心電図は、心臓が発する電気信号を体表から記録し、心拍のリズムや伝導の異常を確認する検査です。
ベッドに横になった状態で、胸や手足に電極を装着して行われ、数分程度で終了します。
動悸や脈の乱れ、胸の違和感がある場合に、最初に行われることが多い検査のひとつです。
不整脈の有無だけでなく、過去に心筋に負担がかかった可能性を示す波形に変化が見られることもあります。
胸部X線
胸部X線では、心臓の大きさや形、肺や血管の状態などを画像として確認します。
循環器内科では、心臓が拡大していないか、肺に水が溜まっていないかなどの点を評価するのが目的です。
検査は短時間で終了し、特別な準備もほとんど必要ありません。
心不全が疑われる場合には、病気の進行度を把握するための重要な情報となります。
血液検査
循環器内科において血液検査は、心臓や血管の状態を間接的に評価するために行われます。
貧血の有無、炎症反応、電解質バランスなどを確認することで、動悸や息切れの原因を探ります。
心不全や心筋への負担を示す数値を調べることで、心臓の病気が関与しているかを判断することも可能です。
検査項目は症状や既往歴によって異なり、必要な情報を絞って実施されるのが一般的です。
心エコー
心エコーは、超音波を用いて心臓の動きや構造、血流の状態をリアルタイムで観察する検査です。
心臓の収縮力や弁の開閉、血液の流れに異常がないかを確認でき、心不全や弁膜症が疑われる場合には特に重要な検査とされています。
放射線を使用せず、体への負担が比較的少ないため繰り返し行うことも可能で、痛みもありません。
超音波を出して、心臓の動きや構造を画像として映し出す装置であるプローブを胸に当てて行います。
追加で行われることのある検査
前述の基本検査後に、症状や所見に応じて追加の検査を行う可能性があります。
| 疑われる疾患 | 検査 | 費用目安(1割負担) | 費用目安(3割負担) |
|---|---|---|---|
| 不整脈・動悸 | ホルター心電図
(24時間) |
1,750円 | 5,250円 |
| イベント心電図 | 1,300円 | 3,900円 | |
| 運動負荷心電図 | 380円 | 1,140円 | |
| 狭心症・心筋梗塞 | 心臓(冠動脈)CT | 3,200円 | 9,600円 |
| ストレスエコー | 1,900円 | 5,700円 | |
| 心臓カテーテル検査 (右+左の基本点数で算出) |
7,600円 | 22,800円 | |
| 心不全・弁膜症 | BNP/NT-proBNP | 約130~160円 | 約400~600円 |
| 心臓MRI | 4,600円 | 13,800円 | |
| 経食道心エコー | 1,500円 | 4,500円 | |
| 動脈硬化・血栓 | 頸動脈エコー | 350円 | 1,050円 |
| ABI/血圧脈波検査 | 450円 | 1,350円 | |
| 下肢静脈エコー | 400円 | 1,200円 |
これらは検査のみの費用目安で、実際は判断料や採血料、初診または再診料などが加算されます。
入院を伴う場合は、それに伴う費用も追加されるため、事前に確認しておきましょう。
不整脈・動悸の精査
不整脈や動悸が疑われる場合、安静時の心電図だけでは異常が確認できないことがあります。
症状が一時的に起こるタイプでは、診察時には正常な心電図が記録されるのです。
この場合、日常生活中の心拍を長時間記録できる検査が追加で検討されます。
代表的なものがホルター心電図やイベント心電図で、発作性の不整脈や脈の乱れを捉える目的で行われます。
狭心症・心筋梗塞などの虚血評価
胸の痛みや圧迫感などがある場合、心臓の血流不足による虚血性心疾患が疑われます。
運動負荷心電図やストレスエコーで心臓に負荷を与え、虚血が起きるかどうかを確認します。
また、冠動脈の状態をより詳しく診断する場合には、冠動脈CTや心臓カテーテル検査を行うこともありますが、必要性を慎重に判断することが重要です。
心不全・弁膜症などの評価
息切れやむくみ、疲れやすさなどの症状が見られる場合、心不全や弁膜症といった心臓のポンプ機能や弁の異常が関与している可能性があります。
心不全の重症度や治療効果を把握する目的では、心臓への負担を確認できるBNPやNT-proBNPといった血液検査が有効です。
また、弁膜症の詳細な形態や手術適応の判断が必要な場合は、必要に応じて心臓MRIや経食道心エコーを行うこともあります。
血管(動脈硬化・血栓)などの評価
下肢の冷えやしびれ、歩行時の痛み、片脚の腫れなどが見られるときは、動脈硬化や血栓などの血管の病気の可能性があります。
代表的な検査は、動脈硬化の進行度やプラークの有無を確認する頸動脈エコーや、下肢の血流状態を検査するABI/血圧脈波検査です。
また、下肢の腫れや痛みが強い場合には、深部静脈血栓症の有無を確認するために、下肢静脈エコーが追加されることもあります。
その他の検査
循環器内科では、心臓や血管の検査に加えて、症状や病気の背景に応じて以下のような検査が行われることもあります。
- 睡眠時無呼吸の検査:高血圧や不整脈、心不全との関連が指摘されている
- 甲状腺機能検査:動悸や頻脈、不整脈の原因として甲状腺ホルモン異常が疑われる場合
- 腎機能・電解質の検査:心不全の評価や、不整脈を引き起こす電解質異常の有無を確認
これらは必ず行われる検査ではなく、症状や診察・検査結果を踏まえて必要性が判断されます。
目的に合わせたドックもある
循環器内科では、循環器領域に特化したドックや検査コースが設置されていることがあります。
症状がはっきりしない場合や、将来の病気を予防したいと考えるなど、明確な病気が疑われない方も受けられる点が特徴です。
循環器ドックでは、心電図や心エコー、血液検査、血管系の検査などを組み合わせて、心臓や血管の状態を総合的に確認できます。
ただし、ドックは原則として自由診療となるため、費用は自己負担です。
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費用を抑えるために

循環器内科の検査は、内容によっては複数の検査が組み合わさり、自己負担額が高くなることがあります。
しかし、日本の医療制度には、費用負担を抑えるための仕組みがあるため、事前に知っておくことで、出費を抑えることが可能です。
高額療養費制度の利用
医療費の自己負担が一定額を超えた場合、超過分が後から払い戻される仕組みが高額療養費制度です。
心臓カテーテル検査や入院を伴う検査・治療を行うと、短期間で医療費が高額になることがありますが、制度を利用することで自己負担額が軽減されます。
また、限度額適用認定証を取得しておくと、医療機関の窓口での支払いを上限額までに抑えることができます。
上限額は年齢や所得区分によって異なり、自由診療は対象外となるため、加入している保険組合に事前に確認しておきましょう。
紹介状による検査の重複回避
すでにほかの医療機関で検査を受けている場合、紹介状(診療情報提供書)を持参することで、同じ検査を繰り返さずに済むことがあります。
同じ検査を受けるのは、検査内容にもよりますが、身体にとって負担になることもあります。
循環器内科の検査では、心電図や血液検査、画像検査などが重複しやすいため、過去の検査結果を共有するのは費用面でも重要です。
紹介状には検査結果だけでなく、これまでの経過や治療内容も記載されているため、医師が状況を把握できます。
民間保険や医療費控除
民間保険と医療費控除を利用することで、実質的な負担を抑えられるため、制度を事前に把握しておくことが大切です。
加入している民間の医療保険によっては、入院や特定の検査・治療に対して給付金が支払われる場合があります。
特に、心臓カテーテル検査や治療を伴う場合には、手術に該当するかどうか、加入している保険を確認しておくとよいでしょう。
また、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合には、医療費控除を利用することで税負担を軽減できます。
保険診療による検査や治療費だけでなく、通院にかかった公共交通機関の交通費や、医師の指示に基づいて購入した医薬品なども含まれます。
循環器内科の検査や費用についてよくある質問

循環器内科は心臓や血管の検査が行われることで専門的なイメージが強く、費用や受診のタイミングなど不安に感じる方も少なくありません。
ここでは、循環器内科の検査や費用についてよくある質問をまとめました。
初診の費用目安は?
循環器内科の初診時にかかる費用は、症状や検査内容によって異なります。
初診料と基本の検査料(心電図や血液検査など)は初診でかかることが多く、自己負担額は数千円程度になるケースが一般的です。
ただし、症状が強い場合や診察の結果によっては、心エコーや長時間心電図などの検査が当日に追加されることもあります。
追加検査は後日になる可能性もありますが、「今日はどこまで検査を行う予定か」を確認しておきましょう。
生活習慣病との関係は?
高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病があると、動脈硬化が進みやすくなり、狭心症や心筋梗塞、心不全などのリスクが高まります。
そのため、循環器内科では症状がなくても、生活習慣病の有無やコントロール状況を踏まえて検査が行われることがあります。
血液検査や血圧測定、心電図などは、生活習慣病による影響を評価するための基本的な検査です。
また、糖尿病・高血圧・心疾患などがある方は、管理のために通院が増えることもあります。
循環器内科で検査を受けるべき症状とは?
胸の痛み、息切れ、失神、強い動悸などがある場合は、循環器内科の受診が検討されます。
一時的な体調不良で起こることもありますが、心臓や血管の病気が隠れている可能性も否定できません。
症状が軽くても、運動時に繰り返し現れる胸の痛みや息切れ、安静にしていても続く動悸などがある場合には、早めに検査を受けることが重要です。
検査で問題がないことを確認できれば、不安の軽減につながります。
まとめ
循環器内科の検査費用は、検査内容や自己負担割合によって大きく変わります。
基本的な検査は比較的負担が少ない一方、詳細を調べるための追加検査は費用が高くなる傾向があります。
ただし、これらの検査は、診断や治療方針を決めるうえで重要です。
高額療養費制度や民間保険、医療費控除などの制度を理解しておくことで、実際の負担額を抑えることもできます。
気になる症状がある場合は早めに循環器内科を受診し、適切な検査を受けることで、長期的な健康につながります。
おおや内科 糖尿病・心臓クリニックは、循環器専門医である院長は全身管理も専門としており、症状から早期の病気特定を目指します。
基本的な健康診断をはじめ、心臓・血管ドックや糖尿病ドック、専門的な検査も実施しております。
循環器内科の検査を検討している方、どのような検査が必要か迷っている方は、ぜひおおや内科 糖尿病・心臓クリニックへご相談ください。
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