2026年4月27日

のどの痛みや発熱が続いて扁桃炎を疑ったとき、内科と耳鼻科のどちらを受診すべきか迷う方は少なくありません。
扁桃炎は比較的よく見られる病気ですが、症状の程度によっては、受診先の選び方が重要になるケースもあります。
また、扁桃炎以外の病気が隠れていることもあるため、自己判断で様子を見るのは避け、適切な診療科を受診しましょう。
この記事では、扁桃炎かもしれないと思ったときに、内科と耳鼻科のどちらを選ぶべきかの条件や診療内容の違い、注意点などを詳しく解説します。
のどの不調や発熱で受診先に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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内科の受診をご検討の方は、
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扁桃炎では内科と耳鼻科どっちに行く?

扁桃炎が疑われる場合、内科と耳鼻科のどちらでも対応可能なケースもあります。
ただし、症状の出方やほかにも気になる不調があるかなどにより、適した診療科が変わってきます。
受診先の選び方
扁桃炎の受診先を考える際は、症状の中心がどこにあるか、全身症状が強いかどうかが目安のひとつです。
例えば、のどの痛みが主で、飲み込みにくさや声のかすれなど、局所症状がはっきりしている場合は、耳鼻科が向いています。
一方で、発熱や倦怠感など、全身の不調が強い場合や、他の感染症との区別が必要な場合は、内科が適していることもあります。
また、かかりつけ医がいる方は最初に相談し、必要に応じて耳鼻科へ紹介されるのも一般的な流れです。
大切なのは診察を受けることであり、迷いすぎて受診が遅れるのは避けたいところです。
内科を選ぶ目安
内科は、扁桃炎の原因となる感染症だけでなく、発熱や倦怠感、頭痛などの全身症状を含めて総合的に評価する診療科です。
のどの痛みがあるものの、体調全体が悪い、寒気や関節痛を伴う、ほかの感染症との区別が必要と感じる場合には、内科が受診先として適しています。
また、持病がある方や、現在服用している薬がある場合でも、全身状態を踏まえた判断がしやすい点が特徴です。
症状の原因がはっきりしない段階でも相談しやすく、必要に応じて耳鼻科などの専門診療科へ紹介されることもあります。
耳鼻科を選ぶ目安
耳鼻科は、のど・鼻・耳といった、耳鼻咽頭領域を専門的に診る診療科です。
のどの痛みや腫れが強い、飲み込みづらさが続いているなど、症状の中心がのどにある場合は、耳鼻科の受診が適しています。
耳鼻科では、専用の器具を使用してのどの奥まで詳しく観察して、扁桃の状態を直接確認できます。
過去に扁桃炎を繰り返している場合や、症状が長引いている場合にも、原因を詳しく調べる目的で、耳鼻科が選ばれることも多いです。
どちらでも良いケース
扁桃炎が軽症で、症状が比較的落ち着いている場合は、内科と耳鼻科のどちらを受診しても対応可能です。
例えば、軽いのどの痛みと微熱があるが、全身状態が安定している場合などです。
このようなケースでは、通いやすさや予約の取りやすさを基準に選んでも問題ないといえます。
診察の結果、専門的な対応が必要であれば、診療科をまたいだ連携を取ることもできるため、最初の受診先で悩みすぎる必要はありません。
扁桃炎の症状

扁桃炎は、のどの奥にある扁桃に炎症が起こることで、痛みや発熱などさまざまな症状が現れる病気です。
症状の出方には個人差があり、のどの違和感が中心となる場合もあれば、全身の不調として感じられることもあります。
ここでは、扁桃炎でよく見られる症状をセルフチェックして、受診先を考える際の目安として確認できるように解説します。
扁桃炎で多い症状セルフチェック
扁桃炎の症状は、のどの痛みだけでなく、発熱や倦怠感など全身に及ぶこともあります。
症状の出方をもとに、内科・耳鼻科どちら向きの症状かのセルフチェックを紹介します。
| 内科向きの症状 | 耳鼻科向きの症状 |
|---|---|
|
|
これらのチェックに複数当てはまる場合は、どちらの診療科が向いているかを参考に、受診を検討しましょう。
緊急性が高いサイン
扁桃炎が疑われる症状のなかには、早急な対応が必要となるケースもあります。
次のようなサインが見られる場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。
- 高熱が続き、解熱剤を使用しても改善しない
- のどの痛みにより水分摂取が難しい
- 呼吸がしづらい、息苦しさを感じる
- 口が開きにくい、あごの違和感が強い
- のどや首の腫れが大きくなっている
- 唾液が飲み込めず、口にたまる
- 片側だけ強いのどの痛みや腫れがある
- 意識がぼんやりする
- 痛みや発熱が急激に悪化している
これらの症状は、扁桃炎が重症化していたり、周囲の組織に炎症が広がっていたりする可能性が考えられます。
当てはまる場合は、重症化を防ぐためにも診療科にこだわらず、早めに医療機関を受診してください。
扁桃炎以外の病気の可能性

のどの痛みや発熱は、扁桃炎以外の病気でも起こる可能性があります。
症状が似ているため自己診断が難しいことも多く、病気により適した受診先が異なります。
扁桃炎と間違えやすい代表的なのどの病気には、以下のようなものが挙げられます。
| 病名 | 主な症状 | 受診先 |
|---|---|---|
| 咽頭炎 | のど全体の痛み・ヒリヒリ感、軽度の発熱 | 内科/耳鼻科 |
| 溶連菌感染症 | 強いのどの痛み、高熱、扁桃の白い付着物 | 内科/耳鼻科 |
| 新型コロナウイルス | のどの痛み、発熱、咳、倦怠感、味覚・嗅覚異常などを伴う | 内科 |
| インフルエンザ | 急な高熱、強い倦怠感、関節痛、のどの痛みなど | 内科 |
| プール熱(咽頭結膜熱) | のどの痛み、発熱、目の充血・痛み | 内科/耳鼻科 |
| 急性喉頭蓋炎 | 強いのどの痛み、飲み込み困難、呼吸苦、よだれの増加 | 耳鼻科/救急 |
| 扁桃周囲膿瘍 | 片側の強いのどの痛み、口が開きにくい、発熱 | 耳鼻科 |
| 伝染性単核球症 | 強い倦怠感、発熱、扁桃の腫れ、首のリンパ節の腫れ | 内科 |
| ヘルパンギーナ | のどの奥の水疱、発熱、食欲低下 | 内科/耳鼻科 |
| 逆流性食道炎 | のどの違和感、胸やけ、咳 | 内科 |
| 喉頭がん | 声がれが続く、のどの違和感、飲み込みにくさ | 耳鼻科 |
症状が似ていても原因となる病気はさまざまで、緊急性が高いものや専門的な対応が必要なものもあります。
症状が長引いたり、いつもと違う強さを感じる場合は、早めに医療機関へ相談してください。
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内科と耳鼻科の診察は何が違う?

扁桃炎が疑われる場合、内科と耳鼻科のどちらでも診察を受けられるケースが多いです。
ただし、診察の進め方や重視するポイントが異なるため、それぞれの科で行われる診察内容と共通点を理解しておきましょう。
内科で行われる主な診察
内科では、のどの痛みだけではなく、発熱や倦怠感など、全身の症状を含めて総合的に判断します。
問診で症状の経過や発熱の有無、他に気になる不調がないかなど、全身状態を確認します。
そのうえで、のどの視診や聴診、必要に応じて血液検査や感染症検査を行う流れです。
扁桃炎が疑われる場合でも、インフルエンザや新型コロナウイルスなど、他の感染症との鑑別が必要になることがあります。
耳鼻科で行われる主な診察
耳鼻科では、のど・鼻・耳といった耳鼻咽頭領域を中心に、局所の状態を詳しく確認します。
専用の器具を使用し、扁桃の腫れや赤み、白い付着物の有無などを直接観察できる点が特徴です。
必要に応じて、鼻や耳の状態も含めて診察が行われ、症状の原因が局所にあるかどうかを判断します。
扁桃炎を繰り返している場合や、片側だけ強い痛みがある場合などは、耳鼻科での詳しい観察が正確な診断につながることがあります。
内科・耳鼻科の共通点
内科と耳鼻科は、診察の視点の違いはあるものの、扁桃炎の診断や治療において共通する部分も多いです。
いずれも問診を重視し、症状の経過や重症度、原因について確認したうえで、治療方針を決定します。
治療の中心となるのは、症状や原因に応じた薬物療法です。
細菌感染が疑われる場合には抗菌薬が処方され、発熱や痛みに対しては解熱鎮痛薬が用いられます。
また、のどの炎症を抑えるための対症療法や、安静・水分補給といった生活上の注意についての説明も共通しています。
どちらを受診しても、専門的な対応が必要と判断されたケースでは、他科と連携して診察・治療が進められることになります。
内科・耳鼻科ともに行える主な検査
扁桃炎の疑いがある際、内科・耳鼻科のどちらでも行われる検査があります。
代表的なものとしては、血液検査や溶連菌迅速検査・細菌培養検査などが挙げられます。
これらの検査によって、細菌感染かウイルス感染かの判断材料を得たり、炎症の程度を確認することが可能です。
検査の実施可否や内容は、クリニックごとに異なりますが、診療科による差はほとんどありません。
扁桃炎以外の可能性を探る
のどの痛みや発熱がある場合でも、原因が必ずしも扁桃炎とは限りません。
症状の経過や重さを確認したうえで、他の病気の可能性を除外するためや、炎症が扁桃周囲に広がっていないかを見極めるのが重要です。
例えば、風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症を含む感染症が考えられる場合には、迅速検査などのウイルス検査が行われます。
咽頭炎、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍などとの鑑別が必要な場合には、EBV関連の血液検査、画像検査(エコーやCTなど)が検討されることもあります。
内科と耳鼻科を選ぶ際の注意点

扁桃炎が疑われるときは、症状の重さや経過を踏まえて受診先を選ぶことになります。
ただし、どちらが正しいかを考えすぎる必要はなく、早めに医師に相談すること、その後の過ごし方などについて注意することも大切です。
内科で相談すべきケースを知っておく
発熱や倦怠感など、全身症状が目立つ場合は、内科での相談が向いています。
のどの痛みに加えて、寒気・関節痛・頭痛などがある、感染症との区別が必要なケースは、内科で全身状態を診ることが重要です。
また、基礎疾患がある方や、普段から服薬している薬がある、免疫が落ちている場合も、治療方針を総合的に判断できる内科に相談するのがよいでしょう。
例えば、糖尿病・心疾患・高血圧・喘息などがある方は、内科またはかかりつけ医の受診が推奨されます。
耳鼻科の方が適しているケース
のどの痛みや腫れなどに症状が集中している、繰り返し起こる、長期間続いている場合は、耳鼻科の受診が適しています。
扁桃炎が慢性化しているケースでは、扁桃そのものが大きくなる扁桃肥大が見られたり、膿が原因で口臭を伴うことがあります。
このような状態の判断は、扁桃の炎症や形態を詳しく観察できる耳鼻科での診察が必要です。
また、炎症の程度や頻度によっては、扁桃摘出が必要かどうかを検討する可能性もあります。
耳鼻科で相談することで、専門的な判断や治療方法の選択肢につながります。
自宅でできるケア
受診までの間や軽症の段階は、症状の悪化を防ぐためのセルフケアを意識しましょう。
自宅で取り入れられる、のどの負担を減らすための方法には、以下のようなものがあります。
- こまめな水分補給で乾燥や脱水を防ぐ
- 冷たい水は避け、暖かい飲み物でのどを温める
- うがいでのどの汚れを洗い流す
- 室内の加湿で空気の乾燥を避ける
- 刺激が少ないもの、消化のよい食事を心がける
- マスクを着用してのどの乾燥や刺激を減らす
- 身体を温めすぎず安静を保つ(発熱時)
- 市販薬を活用する(うがい薬・のどスプレーなど)
これらのケアは症状の緩和を目的としたものであり、治療ではありません。
改善が見られない場合や症状が強い場合は、早めに医療機関へ相談してください。
避けるべき行動
扁桃炎の症状があるときには、回復を妨げたり、症状を悪化させたりする行動を避けることも重要です。
避けるべき行動には、以下のようなものが挙げられます。
- 市販薬のみで様子を見て受診を先延ばしにする
- 強いうがいを繰り返し、のどの粘膜を刺激する
- 喫煙や飲酒など、のどに直接刺激を与える行動を続ける
- 強い症状がある状態での運動や長時間の外出
- 熱い飲み物・辛い食べ物など、刺激の強い飲食
- 睡眠不足や過労
- 症状が続くまま人混みに出る
これらの行動を続けると、炎症が長引く、重症化するなどの恐れがあります。
のどの痛みや発熱が続く場合は、無理をせずに適切なタイミングで内科・耳鼻科を受診することが、回復につながります。
まとめ
扁桃炎が疑われるときは、内科と耳鼻科のどちらを受診すべきか迷うこともあるかもしれません。
発熱や倦怠感など、全身症状が目立つ、他の感染症との鑑別が必要な場合は内科が相談先として適しています。
一方、のどの痛みや腫れなど、局所症状が中心の場合や、症状が長引く・繰り返す場合には、専門的な診察や検査が可能な耳鼻科を受診しましょう。
ただし、どちらが適しているかよりも、早めに医療機関を受診し、必要に応じて適切な診療科につながることが大切です。
自己判断で様子を見て悪化してしまうのを避けるためにも、迷ったときは内科に相談することを検討しましょう。
おおや内科 糖尿病・心臓クリニックは、総合内科を設置し、扁桃炎と他の病気の鑑別、治療について丁寧にご説明することを心がけております。
他科への受診が必要なケースでは、適切な受診先のアドバイスもさせていただきます。
扁桃炎かもしれないと、内科と耳鼻科のどっちを受診したらよいのかお悩みの方は、ぜひおおや内科 糖尿病・心臓クリニックへご相談ください。
神戸市で
内科の受診をご検討の方は、
当院までお気軽にご相談ください
